山椒と花椒は同じサンショウ属に分類されますが、花椒は中国が原産、山椒は日本が原産の植物です。一般的に山椒は熟す前の果皮を使用するため、爽やかなフローラルな香りと辛さが特徴、一方花椒（ホアジャオ）は熟した後の果皮を使うため、中華料理の「麻」に代表されるピリッとした、しびれる辛さが特徴です。
しびれの特徴が異なるため、合う料理もそれぞれ異なります。

世界的にも評価されている日本の山椒ですが、農家の高齢化の影響により、全国の収穫量は2015年の1,099㌧に対し、2020年は449㌧と半量以下にまで落ち込んでおり、日本の山椒の希少価値は高まるばかりです。
そのような危機的状況のなか、カネカサンスパイスは山椒の持続的な生産を目的として、日本一の生産量を誇る和歌山県有田川町の山椒農家の支援を行っています。
「緑のダイヤ」とも呼ばれるぶどう山椒はふくよかで上品な香りと穏やかなしびれが特徴です。

篠畑農園代表篠畑雄介氏と株式会社カネカサンスパイス社員が山椒を収穫している様子

カネカサンスパイスは年間の花椒の取扱量が約70トン、これは、国内推定シェアの約30%となります。(※2023年データ)
スパイスを知り尽くすカネカサンスパイスが注目したのが「中国青花椒第一県」と中国政府に認められた四川省金陽県産の青花椒。
標高1000m以上の山岳地帯で生育する青山椒の風味は、個性的で爽やかな香りと野性的なしびれを持っています。
また、清々しいシトラスのような香りはヨーロッパでは香水に使われるほど上品な香りです。