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世界に誇るジャパニーズスパイスを守りたい!カネカサンスパイスが取り組む国産山椒支援とは

2024年12月19日

#スパイス

世界に誇るジャパニーズスパイスである

山椒について

平安時代の古書にもその記述があるという山椒。「山椒は小粒でもぴりりと辛い」という諺もよく知られています。我々日本人は、山椒を貴重な薬味(香辛料)として古くから珍重してきました。

近年では、「Japanese pepper」として、EU諸国のシェフからも評価され、その美しいグリーンと上品でふくよかな風味が世界の人々を魅了しています。

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また、中国の花椒(中国山椒)については、植物学上も同属別種として分類されており、香りの性質や痺れの強さが大きく異なりますので、日本の山椒の希少価値は高まるばかりです。

国産山椒を取り巻く状況

世界的にも評価される日本の山椒ですが、全国の収穫量は、2015年の1,099㌧に対し、2020年は449㌧と半量以下にまで落ち込んでいます(※)
(※引用データ:特産果樹生産出荷実績調査(農林水産省))

主な理由として農家の高齢化があげられます。生産者の平均年齢は約80歳、畑は老木ばかりで改植も進んでいない、後継者もおらず辞めていく人が多く放棄される畑がたくさんある等、商業流通の危機が叫ばれています。

放棄され荒廃する山椒畑

放棄され荒廃する山椒畑

都道府県別で収穫量を比較すると、全国の収穫量の約71%を和歌山県が占めます。その中でも特に有田川町がトップの生産量を誇っています。有田川町で採れる“ぶどう山椒”は、すっきりした刺激とシトラスのような爽やかな香りが特徴です。

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カネカサンスパイス×山椒農園の

プロジェクト発足

カネカグループのカネカサンスパイスは日本のスパイスメーカーとして、「何か出来ることはないか?」と模索している中で、2022年に和歌山県に本拠を持つ紀陽銀行とともに、有田川町で「篠畑農園」を経営する若い山椒農家である篠畑雄介氏の支援を決定し、「和歌山県有田川町ぶどう山椒支援プロジェクト」を立ち上げました。

このプロジェクトでは、持続的な生産を目的として、直接的な支援だけでなく、社員を派遣して収穫や選別作業のお手伝いなどの人的貢献も積極的に行うことで、生産者と心も通わせる活動を目指しています。

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プロジェクトでの

具体的な取り組みとこれから

プロジェクト開始以降、様々な活動を行っています。
例えば、毎年収穫期にはカネカサンスパイスの経営陣を含めた複数の社員にて手作業での収穫、選別のお手伝いなど、労働力不足の解消に向けた活動を実施しています。
収穫した山椒は、「有田川町ぶどう山椒 粒」「有田川町ぶどう山椒 石臼挽き粉」の2種類の商品として販売し、メディアでも取り上げられる人気商品となっています。

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篠畑農園代表篠畑雄介氏と当社社員が山椒を収穫している様子

ぶどう山椒は、選別作業で不純物を可能な限り除去することで香りをクリアにし、更に、粉挽き作業では摩擦熱による風味の飛散を出来るだけ抑えるため、石臼を用いて丁寧に挽くことによりぶどう山椒本来の爽やかな香りを引き出しています。この特別な香りをぜひご体験ください。

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2024年2月には、耕作放棄地を借り上げた「カネカサンスパイス山椒研究農場」 山椒の苗木70本を植えました。

山椒の木は、収穫まで最低2年、成木となるまで8年の歳月が掛かりますが、国産山椒の持続可能な栽培に貢献するため、国内のスパイスメーカーとして活動を続けていきたいと思います。

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※「SPANION」は株式会社カネカサンスパイスの登録商標です。

※特集作成時点の情報を記載しています。商品情報の変更や売り切れの可能性がございますこと、予めご了承ください。

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